※きせ・かえシリーズはここから独立しました※
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【ネトゲ】
PBWや定期更新型ネットゲームで使っている自キャラや、知人キャラの小話。
事前情報がないとわかりにくい(世界観や人物設定など)部分があります。
又、作中「架伊那」以外は殆ど人様のキャラであり、お借りしている形です。LOG再掲。
《Alive》
・「流星雨」/架伊那+α 2008.1.23
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2008年01月23日
「流星雨」
--あの人に捧ぐ--
「あ、流星でござんすね」
ふと、空を見上げた。
架伊那の視線の先には墨を流したような空。
ちらちらと星がまたたいていて――時折、星がはかない光を尾にして流れていく。
「流れ星に願い事を3回唱えると叶うのって本当でござんしょうかね?」
ふふ、と笑って。
傍に立つ男性の腕を引く。
「某(それがし)は先ほどから金金金と三回唱えてござるよ、ハハハ。あ、架伊那殿、何か怖い笑顔をしておられるような…」
キラーンと歯を輝かせて振り返った彼は、架伊那の顔を見るなり空笑いになった。
「なんだか、身の危険が、って、か、架伊那殿!!」
「ここに括りつけて願いが叶うまで、流れ星に願い事を唱えて頂けばようござんすかねぇ。」
しげしげと、いつの間にか取り出したロープに架伊那は視線を落とす。
引きつった「ひぃぃ」という悲鳴が彼の喉から漏れる。
「ちょ、ちょっと待たれよ、架伊那殿。そ、某はそういう趣味は、ってアーーーーーッ!」
「冗談でござんすよ、勿論。」
真顔でぴーん、ぴーんとたるませたロープを真っ直ぐ伸ばす動作を繰り返しながら、架伊那は横に首を振った。
「でも、ちょっぴり本気だったに違いないと思うのは某の気のせいではないんじゃないかなぁーなんて某思ったりするわけで・・・」
「別に試してもようござんすが?」
笑顔で提案する架伊那に、彼は必死で首を振った。
「冗談でござんすよ、全く。」
「冗談にはきこえな・・・イエ、ナンデモナイデス。」
彼と彼女は空を見上げる。
お互い、人にあらざるもの同士で。
命というものは心臓の鼓動を意味しない。
――星の終焉の声を聞いた。
「ねぇ、真面目な話。」
「む、なんでござるか?」
「お金以外で、何か願うとしたら何かござんすか?」
ちろりと、見上げる視線は不安定に揺れる。
下から見上げる水色の髪の少女を見下ろし、さて、と彼は首をかしげた。
「そうでござるなぁ・・・。って、お金は願うの決定!?」
「勿論。」
「即答!?」
「当然でござんすよ、ふふふ。・・・勿論、稼ぐのは貴方様で。」
「そ、某は搾取されるの決定でござるのか!?・・・い、異議あり!!」
「棄却。」
「神様、ここに悪魔がいます。誰か某をタスケ・・・って、それはダメ!い、痛いのは某嫌いでありまして、ってハハハ。
ちょっと奥さん、それはマジでヤバイ、ヤバイって!
は、話し合いが必要じゃないかなぁ、と某は・・・」
「真面目に。」
「・・・真面目に。って、あれ、話がそれたのは架伊那殿が某から搾取するって話のせいじゃ・・・イエ、ナンデモナイデス。」
「わちきは・・・」
む〜と口を引き結んでいた少女は意を決したように、傍らの男性の手を握る。
「貴方様と、一緒に楽しく過ごせたら、と思ってござんすよ。これからも。」
「某も・・・」
彼の開いていた方の手が彼女の手の上に重なって、上と下とで包み込むようにされた。
「気が済むまで、ずっと楽しく――騙りあったり騙しあったりばかしあったりしながら
・・・ってあれ、なぜ美談にならないのでござんしょう。えーと、そこはカットで・・・。」
「ちょ、ちょっと架伊那殿、最後が聞き捨てならないような気が・・・。」
「気のせいでござんすよ、ほらカットしたし。」
「・・・・・・・・・。」
「気にしない、気にしない。」
「しゃ、釈然としないものが・・・。」
「人生楽しく!ってことで気にしない方がはげないのでござんすよ、ほほほ。」
「笑ってごまかしてる人がここにおられるよ!」
「・・・・・・で、貴方様は?」
聞かないふりをしてごまかす架伊那に、彼は一つ苦笑して。
「・・・某も、とさっき申しあげてござるよ。」
そして二人で空を見上げた。
流れ星がまた一条の光を引いて、流れる。
月の涙のようだった。
→ **WebClap**>>あとがき
「あ、流星でござんすね」
ふと、空を見上げた。
架伊那の視線の先には墨を流したような空。
ちらちらと星がまたたいていて――時折、星がはかない光を尾にして流れていく。
「流れ星に願い事を3回唱えると叶うのって本当でござんしょうかね?」
ふふ、と笑って。
傍に立つ男性の腕を引く。
「某(それがし)は先ほどから金金金と三回唱えてござるよ、ハハハ。あ、架伊那殿、何か怖い笑顔をしておられるような…」
キラーンと歯を輝かせて振り返った彼は、架伊那の顔を見るなり空笑いになった。
「なんだか、身の危険が、って、か、架伊那殿!!」
「ここに括りつけて願いが叶うまで、流れ星に願い事を唱えて頂けばようござんすかねぇ。」
しげしげと、いつの間にか取り出したロープに架伊那は視線を落とす。
引きつった「ひぃぃ」という悲鳴が彼の喉から漏れる。
「ちょ、ちょっと待たれよ、架伊那殿。そ、某はそういう趣味は、ってアーーーーーッ!」
「冗談でござんすよ、勿論。」
真顔でぴーん、ぴーんとたるませたロープを真っ直ぐ伸ばす動作を繰り返しながら、架伊那は横に首を振った。
「でも、ちょっぴり本気だったに違いないと思うのは某の気のせいではないんじゃないかなぁーなんて某思ったりするわけで・・・」
「別に試してもようござんすが?」
笑顔で提案する架伊那に、彼は必死で首を振った。
「冗談でござんすよ、全く。」
「冗談にはきこえな・・・イエ、ナンデモナイデス。」
彼と彼女は空を見上げる。
お互い、人にあらざるもの同士で。
命というものは心臓の鼓動を意味しない。
――星の終焉の声を聞いた。
「ねぇ、真面目な話。」
「む、なんでござるか?」
「お金以外で、何か願うとしたら何かござんすか?」
ちろりと、見上げる視線は不安定に揺れる。
下から見上げる水色の髪の少女を見下ろし、さて、と彼は首をかしげた。
「そうでござるなぁ・・・。って、お金は願うの決定!?」
「勿論。」
「即答!?」
「当然でござんすよ、ふふふ。・・・勿論、稼ぐのは貴方様で。」
「そ、某は搾取されるの決定でござるのか!?・・・い、異議あり!!」
「棄却。」
「神様、ここに悪魔がいます。誰か某をタスケ・・・って、それはダメ!い、痛いのは某嫌いでありまして、ってハハハ。
ちょっと奥さん、それはマジでヤバイ、ヤバイって!
は、話し合いが必要じゃないかなぁ、と某は・・・」
「真面目に。」
「・・・真面目に。って、あれ、話がそれたのは架伊那殿が某から搾取するって話のせいじゃ・・・イエ、ナンデモナイデス。」
「わちきは・・・」
む〜と口を引き結んでいた少女は意を決したように、傍らの男性の手を握る。
「貴方様と、一緒に楽しく過ごせたら、と思ってござんすよ。これからも。」
「某も・・・」
彼の開いていた方の手が彼女の手の上に重なって、上と下とで包み込むようにされた。
「気が済むまで、ずっと楽しく――騙りあったり騙しあったりばかしあったりしながら
・・・ってあれ、なぜ美談にならないのでござんしょう。えーと、そこはカットで・・・。」
「ちょ、ちょっと架伊那殿、最後が聞き捨てならないような気が・・・。」
「気のせいでござんすよ、ほらカットしたし。」
「・・・・・・・・・。」
「気にしない、気にしない。」
「しゃ、釈然としないものが・・・。」
「人生楽しく!ってことで気にしない方がはげないのでござんすよ、ほほほ。」
「笑ってごまかしてる人がここにおられるよ!」
「・・・・・・で、貴方様は?」
聞かないふりをしてごまかす架伊那に、彼は一つ苦笑して。
「・・・某も、とさっき申しあげてござるよ。」
そして二人で空を見上げた。
流れ星がまた一条の光を引いて、流れる。
月の涙のようだった。
→ **WebClap**>>あとがき
posted by 三菱 榧
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